朗読と芝居の間に

2017.03.30 23:59|徒然記
どもです、くぼりょです。

だいとう戯曲講座発表会が終わってからしばらく
気付くと「野崎小唄」を口ずさんでいました。

仕事とか芝居の稽古に通う道すがらとか、
芝居の合間に誰もいない舞台にこっそり転がってとか。

朗読作品の中で、「野崎小唄」を
ちょっとだけ唄うシーンがあったのです。

そういえば昔、
親がお風呂で楽しそうに詩吟を唄っていたなあ…
だいとう戯曲講座発表会でのそのシーンも
景色が良くて、気分も好くて、
なにより「地元・野崎」の歌だもんなあ…
のびのびと唄えたらいいなあ…
なんてことを思ってました。

毎回少し調子はずれだったのは
そして、唄う長さがいつも違っていたのは
そのときの気分ゆえ…御愛嬌、とお許しください
「野崎小唄」は何人かの歌手が唄われていて
どの方の唄い方もちょっとずつ違いながらも素敵だったので
いろいろ取り入れたくなってしまったのです

「河内キリシタン列伝」の本番直前には
なんとかスキマ縫って映画を観てきました。
遠藤周作・原作の映画「沈黙」は上演時間2時間41分。
キリシタン弾圧真っただ中の時代が舞台で
観ている間ずっと胸が締め付けられるようでした。
かなり重めの内容でしたが、しっかりと作られていて
飽きることなく、目も離せず、いろいろ考えさせられました。

私たちが出演した「河内キリシタン列伝」では
そこまで弾圧が強く酷い時代ではありませんでしたが
私の演じた結城弥平次も
ほかの大名や神父や宣教師を助けるために追手から逃れていました。
美しい教会をつくり、家族や周りの人間ををキリシタンに導き、
よかれと思っておこなったことで追われ、責められました。

台本を初めて読んだ時に、はっとするシーンがありました。

結城「我ら河内のキリシタンは、ポルトガルと貿易もせず、
   ただキリスト教をまことの教えと信じただけなのに、
   なぜこのように迫害を受けるのでしょうか」
三箇「罪が多いのだ」
結城「我らに罪が」
三箇「我らにも、この浮世にも」
結城「私はただ、真面目に生きようとしているだけです」
三箇「罪多き浮世だからこそ、真面目に生きようとすれば、それだけで迫害を受ける」
結城「悔しいですね」
(『河内キリシタン列伝』より抜粋)

このシーンが私は一番すきでした。
三箇さまの「罪多き浮世だからこそ~」という言葉が
現代にも当てはまるのではないか、という気がしたのです。
ただ真面目に生きていきたいだけなのに、なんだか息苦しいこの世の中で
私は、弥平次は、どうやって死ぬまで生きて抵抗していくか。

大好きな場面で、だからこそ思い入れがありすぎて
どう言えばいいのかわからなくなって悩みました。

一番伝えたいことは、変に力を入れるのではなく
そっと、さらりと言うのがよいとわかっていても。

難しかったですが、こんな舞台に出演できてとても嬉しかったです。
ご来場くださった皆様、見届けてくださりありがとございました。

引き続き、死ぬまで生きて抵抗していきます。
悲しみより希望を。
絶望より希望を。
暗黒には光を。

magatama
勾玉の形をした和菓子をいただきました。
それぞれの色に込められた良縁があるそうですが
私の手元にあったのはこれらの色の縁。
どれも大切にしたいです。
失ってから気付くのではなく、ね。

おやすみなさい

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プロフィール

窪田涼子(くぼたりょうこ)

Author:窪田涼子(くぼたりょうこ)
ナレーター・司会などをしています。
本と文字を読むのが好きです。
至らぬアレですが、
どうぞよろしくお願いいたします。

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